2012年03月14日

ROSE歌詞紹介

谷本仰さんの訳による歌詞を紹介いたします。

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「THE ROSE」


愛は川なのか 名もない草を呑みこみ

愛は刃なのか 魂を切り裂き

愛は飢えなのか 果てしなき痛みか

きっと愛は花 君はその種



壊れるのが怖くて 踊れぬ心

覚めるのが怖くて 旅立てぬ夢

失うのが怖くて 与えられぬ人よ

死ぬのが怖くて 生きられぬ魂



夜は孤独すぎて 道は遠すぎる

愛は運がよくて 強い奴らだけのものか

知っていよう 冬のさなか 重い雪の下で

種は待っている 陽に照らされバラと咲く 春を
posted by わたあお at 22:59| Comment(0) | CD内容について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月19日

谷本さんへのインタビュー

11月27日、完成を祝してCDコンサートを行いました。
その場で、NPO法人北九州ホームレス支援機構の奥田理事長が、谷本仰さんにインタビューをされました。

 大阪の大学時代に2人は出会い、釜ヶアで「平和で豊かだと思っていた日本」の本当の姿を目の当たりにし、〔信じていた世界〕を疑う体験をしたことから、今に続く支援活動が生まれてきたとのこと。

 そのインタビューから曲にまつわるお話しを、少しづつご紹介します。
(この文章は支援機構のニュースレター8号に掲載されたものです。)

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 『わたしのあおぞら』の空は、夕暮れの空。歌詞にある「灯影(ほかげ)」は、外からみる家のあかり。家に帰ってゆく時の、嬉しいような切ないような気持ちがうつる空。

 『仕事さがし』ライブで歌い始めたのは奥田氏のリクエストだった。就労支援の現場そのもの。仕事は「探せばある」というものじゃない。苦しい時こそ笑い飛ばす気持ちを持たないと闘えない。それでも出かけよう、一歩出よう!

 『初恋』なぜあの時自分は、ああだったのか、どうしてこうなったのか、わからない・・・支援住宅の仲間と昔のことを語らうと、そういう言葉が出てくる。誰にでも「過ぎし日」を思う時の、涙がある。それを重ねて選んだ一曲。

 『影を慕いて』は、作詞・作曲の古賀政男が死の淵をみたあと、今は居ない人を思って作った歌。どうすることも出来ないが「ただ思う」ことが切なく深くひびく。

 『THE ROSE』言葉を切りつめることで多くを語るために自分で翻訳した。歌詞には相反する事柄が表現されている。「いいか悪いか」のわかりやすい二元論ではいのちのことは語れない。安心は変革の中に、希望は闇の中に、あるのでは。

 『自転車にのって』・・・自転車に乗って“歩きたい”って?それは自転車=目的に向かって走る、じゃなくて散歩のように「歩く」ように乗る楽しさ。無目的の時間の豊かさ。

 『友よ』キミはボクの友、と言うってことは「ボクはキミの友であるよ」って宣言すること。腹を割って付き合っていくぞ、と責任を引き受けるってこと。出会ったみんな、友になろうよ。

 『上を向いて歩こう』震災前に選曲した時は、「亡くなった方」を思う歌だと感じてたが、震災後は死者を思いながら「生きている人」の姿が浮かぶ。この歌において「ひとりぽっち」は孤独でしんどい、ということばかりじゃない。ここに立つ「わたし」としての尊厳を持っている。

 『星空のタオ』も『こうてい』も、追悼の思いに満ちている。そして『七つの子』で、母のもとへ還る。・・・生まれてきてくれてありがとう。ようこそ、いらっしゃい。おかえり。
posted by わたあお at 13:24| Comment(0) | CD内容について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月12日

奥田知志さんよりのメッセージ

NPO法人北九州ホームレス支援機構の理事長:奥田知志さんから寄せられたメッセージの一部です。
全文はCDブックレットに掲載しています。


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 タイトルが「わたしのあおぞら」だと聞いたとき、僕の中には「日本晴れの青空」ではなく、少しさびしく、だが、あたたかい夕暮れ時の「あおぞら」が浮かんだ。
 なぜだか知らないが、谷本さんの歌の風景はそれだった。

 ホームレス支援23年。出会いは常に「あおぞら」の下だった。
 出会いとは「出て行って会うこと」。出かけていく僕らを「あおぞら」が見守ってくれていた。

 「青かん」という言葉をご存じか。「青空簡易宿泊所」のこと。
 当事者は「野宿」と言わずそう言った。苦し紛れのユーモアか。
 いや、「野宿」せざるを得ない者が、卑下に飲み込まれまいと誇りをかけてそう呼んだのだ。

 ならば「あおぞら」は彼らの「わが家」に他なるまい。社会は彼らを排除し続けた。
 そんな時、追われゆく者たちを無条件に受け止めたのは「あおぞら」だった。
 「あおぞら」のように彼らと出会いたい。そんな支援をしたいと願ってきた。

 このアルバムが、さびしくもあたたかいのは、「あおぞら」が天国へと通じているからに他ならない。
 先に天へと上った人々が「あおぞら」の上から僕らを見守る。
 力足らずの活動だが、そんな「あおぞら」に見守られ明日も続ける。

 前作以上にこのアルバムは普遍性を保持する稀有なものとなった。
 それは、ホームレス支援がもつ射程と軌を一にしている。

 だから野宿者はもとより、愛する者を失った人、生きることに疲れた人、不安に眠れない人、そして津波によってすべてを奪われた人、原発事故被害者、すべての人々にこのアルバムを贈りたい。

                  NPO法人北九州ホームレス支援機構 理事長 奥田知志
posted by わたあお at 22:10| Comment(0) | CD内容について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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